夢小説 | ナノ




雷蔵双子説

雷蔵が三郎に顔を貸し続けても平気な理由が、実は雷蔵が双子で、同じ顔が側にいるのが普通だったからだとかだとおいしい。

例えば、雷蔵には双子の弟がいて、その弟が学園入学前に病で死んでしまってたりして。生まれる前からずっと一緒だったのに急にいなくなっちゃって片腕をもがれたような気持ちになって落ち込んでいた雷蔵の前に現れた三郎にロックオン。雷蔵の顔を借りた三郎がいると、死んだ弟が側にいてくれるような気がしてニコニコ。三郎も、自分に顔を貸してくれて側にいてくれる雷蔵にニコニコ。ふたりとも幸せ。

そして雷蔵の兄である夢主(十六歳)が近くを通りかかったので様子を見に行って三郎を見て唖然。
そりゃあ自分の弟と瓜二つなやつがいたらびっくりするだろうと五年生達が説明するも、事情が呑みこめて行くに内に顔色が悪くなっていく夢主に「???」状態。
夢主は「なあ、雷蔵、この子を兄さんに紹介しておくれ」と雷蔵に要求。雷蔵はニコニコしながら「もう兄さんったら聞いてなかったの?鉢屋三郎、僕の同室者だよ」と一応は死んだ弟と同一視している訳ではないと知り胸を撫で下ろす。
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