夢小説 | ナノ




天然と書いて最強と読む

「ただいま〜。遅くなっちゃってごめんね、なまえ。帰りに綾部の蛸壺に三つもはまっちゃって。留守の間変わりないかい?」
「おかえりなさい、伊作先輩。それは災難でしたね。こちらは変わりありません」


トイペの補充を終えたボロボロの伊作がようやく保健室に辿り着き、長く留守番をさせていたことを謝りながら入ると、留守を預かっていたなまえが腰に五年の鉢屋三郎をまとわりつかせながらにこやかに答えた。


「いや変わりあるよ!!なにそれ、えええ!?」
「何って…五年生の鉢屋先輩ですよ?」
「知ってますよ!!なんで鉢屋がなまえに抱きついて…ちょっと鉢屋!お前なまえのどこ触ってるの?!」
「なまえのほっせぇ腰にしがみついて合わせから手ぇ突っ込んでまさぐってぬくぬくしてますが何か!?」
「何かじゃないよバカタレ!今すぐなまえから離れろ変態!なまえもどうして好き勝手させてるの!先輩だからって遠慮とか要らないんだよ!?」
「でも、鉢屋先輩が寒くて死んでしまうと仰るのでえらいこっちゃと思いまして…」
「その状態がえらいこっちゃだよ!大丈夫だよ鉢屋は丈夫だからこの四年間風邪ひいたこともないよコイツ!」
「でもでも、鉢屋先輩、さっきから呼吸も荒くて様子が変なんです!」
「あ、様子が変なことは気付いてたんだ良かった」
「ハァハァなまえめっちゃいい匂いするハァハァ…」
「やっぱり良くなかった今すぐなまえから離れろ鉢屋ぁぁああ!!」
「なまえ可愛いぃぃい結婚しよぉぉおおお!!」

「もう怒った。ちょっと不破呼んでくるからそのまま待ってなよ」
「待って!!それ私死んじゃうやつ!!!」
「ほらなまえ、鉢屋死にそうなんだって。言動もおかしいし錯乱状態かも。自傷他害するかもしれないからそのまま抑え込んでて」
「分かりました!」
「分かっちゃった!待って待ってなまえちゃん落ち着こう?この状態おかしいよね?だって私これ後輩の胸元に手なんか突っ込んじゃって、これおかしいよね?」
「大丈夫ですよ、鉢屋先輩。心配要らないです。新野先生はとても優秀なお医者様ですから!不破先輩もすぐに来てくださいますよ!」
「駄目だこれ説得するとかのレベルじゃないどうしよう!」
「じゃあ行ってくるね。すぐ帰ってくるから待っててね」
「いやぁああ待って善法寺せんぱぁい!!!」
「お気をつけて〜」


その後の展開は、語るまでもない。



前に一万打でリクエスト頂いた「変態な三郎と鈍感な後輩ちゃん」と「善法寺と保健委員会の後輩のはなし(後輩はアイドル学年)」を組み合わせてイイ感じの話を書こうとしたけどどうしてこうなった。そもそも二つを組み合わせようとした時点でゲフンゲフン
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