夢小説 | ナノ




ヤンデレ回避01

「なまえが好きすぎて夜も眠れない。でもなまえは僕以外の人と平気で話をして平気で笑いかけたりなんかしてどういうこと。そんな風にしたら皆勘違いしちゃうかもしれないじゃないなまえは格好良いんだから。もしも勘違いした奴がなまえに告白したらどうするの?断るの?断るよね?なまえは僕の恋人だもんね?僕のことだけ好きだよね?愛してるよね!?僕は愛しているよ!僕はなまえのことが好きで大好きで誰にも盗られないようにどこかに閉じ込めて逃げないように細工して僕なしじゃ生きていけないようにして一生お世話して生きて行きたいよねえなまえ、いいでしょう?」
「良くない」
「何で?ねえ何で?どこに不都合があるの?ねえ!
「不都合しかないだろよく考えろ。考えても分からんって顔すんな。じゃあ一から挙げて行くからよく聞けよ」
「うん」
「まず、普通の人は俺が笑いかけたくらいじゃ惚れない」
「そんなことないッ!!」
「ある。そんで告白されたら断るに決まってんだろ。お前の言うとおり俺は数馬と付き合ってるし愛してる。ここまではいいな?」
「うん」
「でもこの後がダメだ。ダメダメだ。お前、細工って何だよ。絶対足になんかして歩けなくする感じだろ。そんなことしたら日常生活にも支障が出るだろ」
「僕がお世話するから大丈夫だよ」
「介護じゃねえかよ。介護はもっと歳をとってから頼むわ。っていうか俺に何する気?怪我させるの?俺に?数馬が?」
「あっ、いや、それは違、」
「違くないだろ。好きな奴痛めつけるとか神経疑う。監禁とかマジで勘弁だわ。っていうか本当に数馬は俺のこと好きなの?普通好きな人の嫌がることしたいとか傷つけたいとか思わなくね?そこんとこどうなの?」
「好きだよ!僕はなまえのことが好きで好きで好きで好きで好きで好きで、」
「じゃあ俺を監禁しようとか思わないよな?怪我もさせたりしないな?数馬は保健委員だもんな」
「うん!」
「ああ良かった。数馬が俺のこと好きじゃなくなったのかと思ったけど俺の勘違いか。ごめんな」
「ううん、僕こそ紛らわしいこと言ってごめんね!」
「数馬はおっちょこちょいだからなあ」


「俺、こういう時なまえってすごいなって思う」
「僕も」
「や、やだ藤内たちずっとそこで聞いてたの?恥ずかしいなあ」


聞きたくて聞いてたんじゃない。通りがかりに物騒な単語が聞こえてきたから様子を見てたんだ。
とはさすがに言えず、孫兵の口からは「ははは誤解が解けて良かったねおめでとう」と棒読みな言葉しか出てこなかった。


ヤンデレ数馬と印象操作上手の夢主。三年生。
[]