観覧車*ナツキ

※会話文



「…ナツキさん。」
「?何だい?」
「一つ質問してもいいですか?」
「ああ、かまわないが。」
「ずっと疑問に思っていたんですけど…どうして私が観覧車の所に行くと、いつも、必ず、貴方がいるんですか?」
「うーん…何故だろうね。」
「朝も昼も夜も、私が観覧車に乗りたいと思ったときいつもナツキさんがいて…
はっ!もしかして待ち伏せ!?」
「と、とんでもない!私がそんなことするはずがないだろう!!……しかし」
「しかし…?」
「私が観覧車に乗りたいと思ったときに、貴女が来てくれることに間違いはないようだ。」
「…へ?」
「つまり、私と貴女はとても強いもので結ばれている、ということになる。」
「……なんで、そんな自信満々なんですか。」
「だって、偶然がこんなにも重なるのならそれはもう、運命としか言いようが無いじゃないか!」
「………さーてナツキさん観覧車乗りましょーかーはい行きますよー(棒読み)」
「あ、あきれないでくれ!というか、か、か、観覧車!?」
「バトル負けたんだからさっさと乗りますよー。言い出したのはそっちですからね。」
「で、でも、本当に乗るのか?」
「……ナツキさんと乗りたいんです。…いけませんか?」
「!!…い、いや…その…。」
「さー行きましょう!早く行きましょう!!」
「あ、ああ…(彼女の耳が真っ赤なのは気のせいだろうか)。」
「…(もう、嬉しいなんて言えないでしょ…!)。」









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