我が儘な従者
私は誓ったんだ。
"一生政宗様をお守りする"
って。
政宗様に救われてからずっと。
…なのにおかしいな。
最近それだけじゃ物足りなくなってきてしまったよ。
*
「はあ…」
「どうした?」
「!? ま、政宗様!」
「なんかあったのか?ため息なんてついて」
「いえ、なにも!」
「……。
また一人でなんか背負い込んでるんじゃねえだろうな?」
「っ…してませんよ!」
「名前は俺の従者なんだから遠慮しないでぶちまけりゃいんだよ。you see?」
「…はい」
私がその優しさに悩まされてるなんてこと、政宗様は知らない。
従者なら従者らしく優しさもなしに接してもらえればこんなに苦しいことはないのに。
それでもやっぱり優しくされると嬉しくて顔が緩んでしまう。
これではお守りするどころか、逆に迷惑をかけてしまいそうだ。
…こんな想い、邪魔なだけ。
絶対に伝えてはいけないし、
伝えたとしてもただ政宗様を困らせることしかできない。
押し殺すのも苦しいし、
仕事にも集中できない。
消してしまえばいい。
…それは、わかっているんだけど
「…っ政宗様!」
「Hum?」
…申し訳ございません。
私は従者失格です。
困らせるとわかっていても、止められないのです。
言ってはいけないとわかっていても、苦しいのです。
だから…
我が儘な従者
(お伝えしたいことがあります)
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この後、どうなるかはご想像にお任せします。((また
まあハッピーエンドもバッドエンドもありそうな感じですね。
ていうか政宗のキャラ違う(^p^)
御拝読感謝!
20120711 どんぐり