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“逆門番ピエロ”をカルデアの彫金士に頼んで早1ヶ月。できたと連絡が入った瞬間、“アンダータ”で取りに向かい、にやにやとそれを受け取った。
久々に、かつての仲間のギンタくんに会いたくなって、特注で作ってもらったのだ。(皆には内緒だけど)
異次元への扉を開くこのARM。帰りはどうするのだ?ときかれても問題はない。なんと、もうひとつ作ってもらった。普通の“門番ピエロ”だ。行くとき用、帰ってくるとき用。ふふふ、ぬかりはない。まぁ、門番ピエロなんて希少なARM使うのは初めてだが、自分の強さは良く分かっている。これでも戦争を生き抜いてきたから、発動なんて朝飯前。
ただ問題はどこへ繋がってるかということ。
「上手くギンタくんのいる世界に行けたらいいんだけど……まぁ、大丈夫だよね」
既に三回発動された門番ピエロはすべて、彼のいた世界へ繋がった。今回も問題ないだろうと慢心しているのがいけなかった。



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テーマ「人外ファンタジー」
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