ロールいまつるキャベツ
「はぁ、暇だ……」
「あるじーしょるいをやらないと、またかせんにおこられますよー」
「あと五分休ませてー」
「それさっきもいってました……」
「じゃああと十ぷっグーー……
お昼にするか」
私の本丸には現在十三振の刀(刀剣男士)がいる。遠征と出陣は毎日出るため、隊を六人編成にすると一人がこの本丸に残ることになる。残るのは毎回変わるように編成は考えなければいけない。
そして今日は今剣が残っている。当番の馬掃除を終わらせたみたいで、私の部屋から人をダメにするクッションを勝手に持ってきては、テレビを見ていた。
くそ、見つからないように前とは別の場所に隠していたのに。
しかも見てるのこの前ロードショーでやってたコマンドーではないか。「めいとりくすはいわとおしにすこしにていますね」とかなんとかいっている。
「いまつるー。昼なに食べたい」
「んー、そうですねえ」
一時停止ボタンをちゃっかり押し、寝そべる体制は変えずにこちらをむいた。
大体の昼ご飯は私が作るため、それぞれ食べたいのを聞いてから作るようにしてる。なんでもいいって言われたら私が食べたいのを勝手に作るが。
「あ、あれがたべたいです!まえにごこたいたちと、いっしょにざっしでみたあれです!」
「その雑誌ってどれ?」
「ちょっとまってください」
クッションから義経ばりのジャンプをし、何処かへ走っていってしまった。
「か わ い い」
普段の態度とか言動とかは最近はあんまりかわいくないけど、ああいう純粋な感じは可愛いよなぁ。
出会ったばかりの頃は四六時中可愛かったんだけどね!!
「これですこれです」
雑誌を開きながら走ってきた。受け取ってみてみるとそこにかかれていたのは。
「ロールキャベツね、了解」
「ほわいとそーすのやつがいいです!」
「ほいほーい、作ってる間どうする?」
「こまんどーみてます」
そうだとおもったよ。出来上がりそうな時間だけ伝えて、台所へと向かった。
さて、五虎退たちと見ていたといっていたな。ってことはこれは多めに作っておいて、冷凍しておくべきかなー。
私の唯一の特技は料理である。審神者になる前はあれだ、フリーターだった。家にいてやることと言えばご飯を食べることくらい。それが自分が満足できる料理を作ろうと少しこった結果がこれだ。
頑張ってよかったなぁとしみじみ思うよ。
肉を全て少し湯がいたキャベツで巻いた直後、ひょこっと隣から今剣が顔を出した。
「コマンドーもう終わったの?倍速でみたの?」
「いちじていししただけですよ、それよりこれからにるんですか?」
「そう!多めに作ったから冷凍しておくね、皆とも食べたいでしょ?」
「はい!」
か わ い い
煮ている間はホワイトソースを作りながら待った。今剣が頻繁に蓋を開けるもんだから、少し出来上がるのが遅れたが、何はともあれ
「「いただきまーす」」
「おいしいですー!あるじはりょうりだけはほんとにじょうずですね!」
「くっ・・・!!事実だから言い返せない!」
今剣は純粋なのか腹黒なのか未だにわからない、
それからご飯を食べながら色々話した。
得に話題に上がるのは
"いわとおし"という名前だ。弁慶の薙刀で、彼も刀剣男士らしい。なんでも紫と白色らしくて、少しメイトリクスににているらしくて、手と歯がギザギザしているらしい。それ本当に人間の形なのかと疑いたくなる。
「あー、あとあるじよりおっぱいがおおきいです」
「あ"ぁ"!?」
ってか、ええ?!!いわとおしって女!?いやいやいや、刀剣男士って言うくらいだから男でいいんだろうけど。あ、もしかして、性転換済のおかま?
「あるじもおっぱいはじゅうぶんついてるとおもいますけど…」
「いや、うん。刀剣男士って色んなのいるんだなと思って……」
「はい!だからはやくいわとおしをよんでくださいね!!たのしみにしています!」
「うん、私も早く一目見てみたいよ(性転換おかま刀剣男士…)」
今剣:普段はあざとい演技をしているという噂、ロールキャベツ男士
岩融:実際は性転換おかま刀剣男士ではない、熊肉男士
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