過去拍手文 | ナノ


蓮と拓弥がだらだらしゃべるだけ




俺と拓弥は体育の授業をいつもサボっていた。皆が授業を受けているのを端の方で2人並んでぼんやりと授業風景を眺めながらしゃべっている。2人揃って浮いているせいか、誰も何も言わない。

「今日は寒いなー…。」

拓弥が身体を縮めながら言った。今日はまだ秋だというのに冬のように寒い。

「こういう日は女の子と抱き合ってるのが一番だな…。」
「黙れよ変態。」

真剣に授業に取り組んでサッカーをしている生徒達は汗だくで息切れしていかにも暑そうだ。サッカー部の三寺を応援する生徒の熱気もやばい。人気者ですね。

「早く女の子に会いたいー。女の子不足。」
「キモいってば。」
「お前なー…。」

俺が何か言う度に毒を吐く新崎に耐え兼ねた俺は反撃に出る。

「ま、お前みたいな女顔はそりゃあまぁ男にしかモテないよな。俺が羨ましいの?」
「何だとこの野郎。」

新崎は禁句に触れた俺を鋭い目付きで睨みつけた。怖い怖い。

「言っておくけど、最近は可愛い系男子もモテるから。」
「男に?」
「女だよ馬鹿。」
「ま、そういうのは年上のお姉さん方くらいにしか受けないんだよ。俺は世代関係なく皆にモテちゃうしー。」
「それはないだろ。蓮みたいなチャラ男は同世代の馬鹿女にしか相手にしてもらえないだろどうせ。」
「はぁー?俺、清純系お嬢様と付き合ったことあるし。」
「何それ最近はやってる清楚系ビッチってやつ?」
「違ぇーし。超純粋な可愛いコだし。女を知らない奴に言ってもわからないだろうけど。」
「うざいんだけど死ねよ。」
「ほら。俺が羨ましいだろー。」
「……俺だって好きでこんな顔してるわけじゃないのに。」
「まぁまぁ、拓弥の顔を好きになってくれる人なんてこの学校に腐るほどいるだろ。」
「顔だけってところね。」
「だって性格悪いじゃん。」
「死ねっ!」
「いって!殴るなよっ。」
「マジムカつく!」
「痛いっての!」



(((新崎怖ぇぇ…)))

2人の絡みを見て引いていくクラスメート達でした。おわり


何だかんだ言うけど蓮と拓弥は仲良しです笑
BLっぽくなくてすいません(__;)
何もかも女好きの蓮が悪いです、はい。



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