小説 | ナノ


SIDE:逢

よう!俺、如月逢!よろしくなっ。俺は昨日、色々あって叔父さんの学校に編入したんだ!

山奥の全寮制の男子校で金持ちばっかりっていうから俺は最初は嫌だって言ったんだ!でも叔父さんがしつこくてさ、結局編入しちゃったんだけど。しかもこんな変な格好させられるし!叔父さんは過保護なんだよなー。でも友達いっぱい作ってやるっ!

そう思ってたんだけど、生徒会の奴ら皆がある族の奴らで俺びっくりした。あ、俺つい最近までよくケンカしててさ、結構強いんだぜっ!「雪の姫」とか呼ばれてたんだけど男なのに姫っておかしいよなっ!?

まぁ、それはさておき、俺は昨日まさかの新境地を開いちまった!この学校がホモばっかって聞いた時はどん引きしたんだけど、ここにいる奴顔が良い奴ばっかでさ、昨日食堂で会った聡って奴が格好良くてさ…、まぁ…、わ、わわかるだろっ!そういうことだっ!

でも聡の近くにいる伊織と成一は変な奴だった。伊織は色々わけわかんないこと言いまくるし、成一は逆に何も喋らないで俺の眼鏡を狙ってくる。

伊織は女みたいに可愛い顔してるのに、俺に会うといつも息遣いが荒くて何かキモいっ!セクハラしてくる叔父さんに似た感じなんだよなっ!

そいで最初成一を見たときはびっくりしたんだ!何か人間って感じしなかった!凄く綺麗だけど生きてない感じで人形みたいでさ!じっと見られると怖じけづいちまう!何考えてるかわかんないし!



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