小説 | ナノ
無事に一切れを小皿に分けられた僕はほっとして一息つく。あぁ、これをフォークで切って食べていくなんて想像しただけで幸せだよ。でもちょっともったいないかも。
「はいオムライス来たーっ!ここまで王道とかもう映画化しろ!!!つーか生徒会早く来いよぉ!いやそろそろ来る頃だなっ!俺にはわかるぞ!!!」
フォークでフルーツタルトを小さく切って刺してそれを口に運ぶ。その時僕に衝撃が走った。な、何だこれは美味しすぎる…。カスタードクリームの甘さをフルーツが爽やかにしてクッキーはサクサクだし、…絶品だよ。
「「「「「キャァァァァァァ!!!」」」」」
「生徒会キタァーーーーー!!!」
また一層大きな叫び声をBGMに僕はフルーツタルトを堪能する。素晴らしい、この作品はもはや芸術。シェフに会いたいくらい。
やっぱり使ってる材料が違うのかな。きっとフランス産なんとかみたいなお高いものばかりを使ってるんだろうな。シェフも5つ星レストランの元オーナーだったりして。
「絶景だわっほいぃ!この美形揃いはもはや芸術ぅ!そうそう会長サマは王道きゅんにいちゃもんつけてぇ、はい反抗されてぇ、はいキィスゥゥゥゥゥ!!!ベロチュー萌えさせて頂きましたぁ!殴られて吹っ飛び会長ヘタレフラグ乙ぅぅ!」
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