小説 | ナノ


僕が新入生としてこの学校に入ってから1ヶ月が経った。この学校は小中高一貫で高校からの新入生の僕は馴染めないだろうと思ってたけど、1ヶ月に2人も友達が出来て嬉しい。聡くんも伊織くんも良い人なんだ。

聡くんはね、見た目はすごい威圧的でよく人を殴るけど普通に優しい人だし、伊織くんもよく叫んでいてうるさいけどそれが伊織くんの魅力なわけだし。因みに聡くんも伊織くんも中学校からいるらしいよ。

とにかく、僕は今2人も素敵な友達がいてとても恵まれている。これからの学園生活も多分安泰だと思ってる。

そして今日は転校生が来るらしい。昨日、伊織くんが校舎の隣にある森で転校生が来るのを観察したいと言ったんだ。僕も近々森に行こうとしていたから、伊織くんと聡くんと森に行ったんだ。伊織くんが観察しているのを見つかると大変らしいから、僕と聡くんに誰か来ないか見張ってくれと頼まれた。

でも僕は森の新鮮な空気の中で眠りたいと思っていたわけだから寝るよ。誰か来たら聡くんがどうにかしてくれるらしいし。聡くんは強いからね。

「王道学園サイコォォォォェ!!!」

伊織くんの叫び声で飛びそうになった意識が戻ってしまった。伊織くんから離れたところで寝ようかな。


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