小説 | ナノ


そうこうしているうちに羽根ともじゃ男の部屋から大量のイケメンを引きつれたオタクルックのもじゃ男が出てきた。いつ見てもげんなりする光景だ。

「朝日の部屋行って蓮も誘いに行こうぜ!全くいつになったら素直に俺と食堂行ってくれるんだよっ!照れ屋だな蓮は!」

もじゃ男の口から俺の名前が出たことに更にげんなりする。そっちこそいつになったら飽きらめてくれるんだよ。照れ屋じゃないし。

もじゃ男の言葉を聞いて新崎が面白そうににやにや笑ってこちらに目をやる。

「お呼びだぞ。」
「うっさい。」

他人事だからって楽しそうにしやがって。

「あ、ホントに羽根いないな。」

俺が睨んでも気にすることなく新崎はもじゃ男の集団に視線を戻して言った。

もじゃ男の周りには生徒会役員と三寺しかいなく、羽根の姿は見当たらない。やっぱり夕食も食堂に行かなかないんだな。朝、羽根が食堂に行くのは限界だとかなんだとか言っていたからもしかしたらもう食堂には行かないのかと思ったら、案の定そうだった。

もじゃ男は食堂大好きだから羽根ともじゃ男が離れる時は食堂の時間しかないと思ったわけだ。

ということで、もじゃ男達が見えなくなったので羽根の部屋に直行する。


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