小説 | ナノ


「ふーん。」

確かに親衛隊持ちの生徒に関わった生徒は親衛隊によってことごとく制裁という過剰な嫉妬によるいじめを受ける。それを恐れて皆親衛隊持ちには近づかない。

もじゃ男は俺に友達だ!とか言っていたな。それと同じことを奴らに言ったんだろう。

「生徒会の奴らが心配か?」
「そんな訳ないじゃん。」

俺はもう生徒会とは関係がない。俺が生徒会会計だった時も事務的な会話しかしたことがなく、仲が良いわけではなかった。

あいつらが仕事しなくたって俺には関係ない。それは今の生徒会の責任でそのせいで学園がどうなろうと俺はどうとも思わない。俺はこの学園が嫌いだから。

「それより宮下。相談がある。」
「珍しいな。」
「昨日言った9人の彼女、全員にフられた。病み期なう。どうしたら良い?」

俯きながら俺は宮下に言った。宮下から何も返答がない。不思議に思って顔をあげれば宮下は目を丸くしたまま俺を見ていた。

そして2、3秒経って宮下は大声で笑い始めた。

「ハハハハハッ!おま、それはないってハハッ、いや、それはないって!ハハハハハッ!」

笑い転げる宮下に俺は顔をしかめる。



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