小説 | ナノ


保健室にいるようで周りが白いカーテンで囲まれた白いベッドに俺はいた。

「っ!」

突然頭に激痛が走った。頭をさするとこぶが出来ている。俺は怪我していたのか。あまり覚えていない。

とりあえずご飯を食べよう。からだのあちこちが小さく痛む。俺はゆっくり立ち上がって何やらうるさいがカーテンを開けた。そこには何と大勢のイケメンと黒いもじゃもじゃがいた。

「あっ!蓮!起きたのか!」

黒いもじゃもじゃは何故か俺に親しげに話しかけて来た。

すると周りにいた大勢のイケメン、もとい生徒会役員達、風紀委員長、親衛隊持ちの不良と同室者三寺が俺の方をばっと向いた。

何事だ。しかしかまっている暇はない。お腹が空いたのだ。購買で何か買おう。

「蓮っ!どこ行くんだよっ?」
「…おい桐矢、真灯留を無視してんじゃねぇよ。」

黒いもじゃもじゃが俺に話しかけて来たがスルーすれば生徒会会長、浦影千鳥が鋭い目付きで言った。

「桐矢、怪我してるんだから安静にしてろ。事情聴取もしたい。」

風紀委員長の由井隆明が言った。



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