小説 | ナノ


次の日。飲まず食わず眠らずで俺は一応教室に行った。

しかし気力が無い上に体力も無くなっていた。気持ち悪いくらいの視線を無視してふらふらと教室の席にうつ伏せになった。

俺を驚きの表情でガン見する生徒は全員男。

あー…女の子いないな…。あ、でもこんな俺に女の子が捕まえられるのかなー…。だってあんなにフられたんだよ。

昨夜眠らずに悩みまくってこんなに自信がなくなってしまった。病み期なう。

「おーい!!蓮いるか!?」

何か呼ばれたような気がする。でもこんな俺を呼んでくれる人なんていないよな。だって友達いないし。昨日まで友達だった女の子に嫌われちゃったし。生きてて良いのか。

「お前が蓮か!?寝るなよ!友達が来たのに!」
「友達…。」
「そうだ!友達だ!俺、鈴代真灯留!どうした蓮、眠いのか?」

友達かー…。いや、でも俺なんかに友達いないよ。女の子に嫌われる俺なんて存在価値ないし?

あー…消えたい。俺はこの空間から消えたいよ。どうせここにいる奴ら友達がいて今日も楽しく過ごすんだろ。俺は1人ぼっちだ。



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