小説 | ナノ
「何すんだよっ!」
「それ浮気ってレベルじゃねぇよ。遊びすぎだぞ。それがバレたらお前確実に死ぬからな。」
実は同時進行で9人というのは俺でも新記録だった。でも9股といえど皆大好きだから安心して欲しい。
そんなことを言っても彼女達には通じないのはわかっているけど。
「面倒くせぇ彼女は別れるに越したことはないぞ。」
「もったいないよー可愛いんだから。」
そう。何といっても女の子は可愛い。とっても可愛い。皆可愛い。面倒だろうと可愛いものは可愛いのだ。
「宮下は今何人?」
「今7。」
「…俺とあんま変わんないじゃん。」
2人しか変わらないし。説教出来る立場じゃないだろ。俺が言うとまぁな、と言ってにかっと笑った。
しかし笑ったのも束の間、すぐにまたシリアスな顔に戻った。
「また街に戻るつもりならあんま目立たない方が良いぞ。」
「何で。」
目立たない方が良いと言われても。俺だって目立ちたくて目立ってるわけじゃない。しかも今更だ。
「この前転校生が、…あ。」
宮下は言いかけ、俺の後ろの方を見て固まった。
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