小説 | ナノ


タクシーで5時間、寝て過ごし、着いた場所で降りれば、目の前にはどこぞの洋館かと思うほど無駄に大きい門。在校生ではあるが、街の暮らしに慣れている為、この門は何度見ても物怖じする。

そんな桜香学園は門だけじゃなく校内設備全てにおいて宮殿っぽい現実離れした学園だ。

金持ちの息子達は揃ってこの学園に入れられている。セレブな奴らには宮殿がお似合いってか。貴族的な。

更に小等部から高等部までのエスカレーター式でしかも全寮制の男子校という男としか馴れ合えない学園で、自然とホモが多い。

人気のある、というか顔が良い生徒にはその生徒のファンの集まり、親衛隊なるものがあってアイドル的存在となるのだ。生徒会も人気投票で決まる。

何かと変わった特徴を持つ桜香学園の説明はざっとそんな感じだ。

ちなみに俺は女の子が大大大好きなので男は嫌です。ます。

だから俺はこの学園が嫌で嫌で仕方なくて、しょっちゅう街へ出て大好きな女の子達と遊んでいるわけ。



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