お母さんは門限になかなか厳しいひとだったけれど、最近はなんだかゆるくなって、照美くんと晩ごはん食べに行きたいといったらあっさりOKをくれた。 「これすっごくおいしい!」 わたしが感激しながら言ったら照美くんはくすくすわらって、 「じゃあまたいっしょに来ようね」 と言った。次はいつになるのかな、と考えたら胸が苦しくなって、急にごはんがおいしくなくなった。照美くんとじゃなきゃこんなところに来てもわたしは喜べないだろうと思った。でっかいパフェを口いっぱいに頬張るわたしを見て照美くんがにこにこわらう。 「口のまわりクリームだらけだよ」 わたしの唇を拭った指をなめて照美くんは あまいねえ、とつぶやく。あまいのは、照美くんだ。あと11日。







「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -