メルジェーン
「ジェーン、いる?」
「はい、陛下。どうかなさいましたか」
「いや、なーんか最近忙しそうじゃん?よく留守にしてるというかさ」
「申し訳ございません、発明家の方の展示に行っていましたの」
「発明家?」
「はい。先日、ジャンバティスト様の叔父様に見に行かせた所ですよ」
「あー、シェーンブルーの大使のか。ふうん、面白いの?」
「ええ。そこそこ面白いですよ。陛下も今度見に行ってみますか?」
「やめとく」
「そうですか」
「シェーンブルーが本気で僕達と同盟結んだらどうなるんだろうねえ」
「…」
「シェーンブルーはこの前の戦で、ウィンザーの態度に相当苦労したみたいだし。こちらと組みたいと申し出る可能性はあるんだわ」
「はい」
「ただ、僕はシェーンブルーのエドヴァルトとはいろいろあったから。あの旦那にぞっこんなエステル女帝が納得するかわかんないけど」
「…ぞっこん、ってどういう意味ですか?」
「え!知らないの?ジェネーションギャップってやつ?!」

メルキオール(33)とジェーン(20)



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