ぱちんと弾ける音が聞こえる。姿を見るとどうやら無事のようだった。
そして次にやってきた感情は「やってしまった」である。しまった。後悔はしていないが、どうしたものか。魔法を、魔術を。使ってしまった。
この場合どうなるのだろう。オレはもう陰陽道に関わるな、と追放されている身だ。まさかまた魔法省に行かねばならぬのか。
つらつらと考え事をしていると、どうやら赤司たちかきたらしい。桃井と紫原の方へ向かい、肩にかかっている土を払い除けていた。
「ミドチン、何投げたの?」
小石だと答えて、オレも紫原の肩をはたく。まさか鉢植えが降ってくることが、本当にあるなんて。