ピーンポーン…



『はぁい』



やっと来たか…。


ガチャッ

『いらっしゃい。なんか遅かったね』

「ちわっす先輩!一週間ぶりっ」

『はいはい、こんにちは』

「赤也が遅刻したからな」

『もー…赤也くんが3時頃っていったんだから遅刻したらダメだよ』

「すんません…。だって姉貴が…」

『ん?お姉さんがどうかしたの?』

「い、いや、コッチの話ッス」

『?』



赤也くんの発言が気になったが、とりあえず2人を家の中に上げる事にする。



「…なんだ、ワンルームと云う割には案外広いんだな」

『そう?…まあ確かに普通に生活する分には狭いってこともないかも』

「先輩先輩っコレっお菓子。いっぱい買ってきたから3人でがっつり食うっすよ!」


そう言って袋ふたつ分のお菓子を私に渡した赤也くん。

ガサッ

『がっつりって…しかもこんなに…有り難いけど買いすぎでしょ。3人で食べきれないって』

「じゃあ他に誰か呼びますか?丸井先輩とか仁王先輩とか」

『これ以上来てもらったら困るよ…あの2人がきたらうるさくなりそうだし』

「また来た時の為に取って置けばいいだろう。別に全部食べる必要はないと思うが」

「そーっスよ。俺達遊びに来るって言ったじゃないッスかっ」

『(また来るつもりなんだ)…わかった、仕方ないから残った分は取って置く』



そっか、やっぱくる気なんだね…。…この2人だけなら問題ないけどさ、…てゆーか女子の家にガンガン遊びにくる男子ってどーゆうこと。
私完全に女扱いされてないじゃない。
…だからって別に女の子扱いされたい訳でもないけどさ…されたらされたで逆に恥ずかしいし。…………なんかもう、こんなんじゃ私彼氏なんて一生出来ないんじゃないかな…。



『…ってそんなことはどうでもよくて、あのさ…二人は私んちに来て何がしたかったの?』


「だから、遊びっスよ。あっ!このゲームしていいッスか?」

『いいけど…柳くんは?』

「そうだな…それなら俺は小波の部屋の観察でもしてるか」

『観察!?やめてっ!恥ずかしいっていうかそれ以前に柳くんがそんなことしたらダメっ』

「なんでダメなんだ」

『いや、うん、イメージ的にダメ。世の中の柳ファンの反感を買うことになる』

「なんだそれは。せっかくのデータ収集の機会なんだ、観察しない手はないだろう」

『ダメだってば!変態って呼ぶよ!?』

「…仕方ないな…。赤也、そのゲームは面白いのか?」


「えっ柳先輩もするんスか?」

『切り替え早っ…。てゆーか柳くんってゲームしたことあるの?』

「したことは無い」

「『マジか/ッスか』」

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