『はふぅ……良い湯だった』
夜8時過ぎ、今はマネージャー業終わりにお風呂(大浴場)も済ませた後で、出てすぐそこの休憩所にあったマッサージ機にのってます。
年寄り臭いって言わないでください。わかってますから。
…晩御飯?…晩御飯はどっかの合間に個人で済ませるみたいですよ。
因みに私はお風呂前にカップ麺を食べました。不健康極まりないです。
聞いてない?…そうですよねどーでもいいですよね、すみません。
「何やってんですか小波さん…近所の銭湯に来た年寄りみたいですよ。本当に中学生ですかあなたは」
『あらまぁ、日吉くんいつのまに…今朝ぶりだね〜…うーん…中学生だと思うよ〜』
「だと思うって…マッサージ機に率先してのってる時点で中学生の行動じゃないですけどね」
『そういう…キミらも…中学生には……あぁ…無理だ…気持ちよすぎて頭が回らない……今何の話してたっけ』
「もう良いです。それじゃあ」
日吉くんは眉間にシワを寄せながら、冷たい目で私を見てからいなくなってしまった。
ちょっと…いくらなんでもその目は傷ついたよ。
「あっいた!晴乃先輩!」
ガタンッ
『ぅわっ!ビ、ビビったぁ…赤也くんか。…どうかしたの?』
突然マッサージ機の後ろから乗っかって揺らしてきた赤也くん。
そして仔犬みたいに可愛い笑顔でぐらぐらと揺らしながら話始めた。
ガタッガタッ
「先輩先輩!今から大部屋で枕投げするんスけどっ来ません?」
『へぇ〜楽しそうだね枕投げ。…ちょっ赤也くんガタガタしちゃダメだよっ壊れる!』
「ねぇっ枕投げっ先輩ぃ!」
ガタガタガタッ
『わかったわかった!行くから!』
「やった!んじゃあ早く!」
『はぁ。…もうっ仕方ないな』
赤也くんってば完全に修学旅行気分だよ。
どんだけテンション高いの。
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