それから30分後…私はある事で頼み事をしに、幸村くんのところへやってきた。
『すみませんが幸村くん、部屋を変えて頂けないでしょうか?』
「何で?」
『…や、なんか気まずいていうか……部屋はいっぱいありそうだし…どうせなら1人部屋でも良いんじゃないかと…』
「1人部屋ねぇ…」
え〜…今どういう状況かと言いますと…
1週間寝泊まりする部屋なんですが、まぁもちろん男子とは別なんですけど…残念な事に今回は女子は二人しかいない訳でして、あの相田さんと二人っきりでしかも二人部屋の個室に1週間も一緒に過ごさないといけないらしいのですよ。
イヤだ。
決して仲良くもない後輩女子と寝起きを共に過ごさないといけないなんて。
それなら私は立海男子部員達のいる大部屋(天国という名の地獄)の方が良いです。
と今幸村くんに説明しました。
「大部屋に女子が混ざるのはどうだろう…」
『デスヨネー。…ですから一人部屋が良いなぁと』
「じゃあ跡部に許可取ってきなよ。それで良いって言えば部屋変えれば?」
『…え、…………一人で?』
「…当たり前だろ?俺は行かないよ。今から合宿のメニュー決めないといけないから。じゃあね」
『えっ…え…ちょっ待って…お姉様っ!?一人は無理ですぅっ!!』
あうぅっ……マジで行ってしまったよ。
クソゥ…柳くんと赤也くんももうアップしに行っちゃったからいないんだよなぁ…
『跡部か……なんかまた嫌な予感がするな…………でも、部屋変えたいよ〜っ(泣)』
仕方ない、覚悟を決めて行くしか…ないよね。
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