「やぁ跡部、今回は色々と世話になったね。今日から宜しく頼むよ」
「あぁ、まぁ何かあれば俺様に言え。だいたいの事なら処理してやる」
『………(おぉ…跡部だ)』
合宿場に着いてから、自分達の荷物を置きに宿屋へと向かった。
氷帝も青学もそこに泊まるらしいので、先に着いていた氷帝と玄関で遭遇した。
…ので幸村くんが跡部に挨拶しているところです。
「それから、合宿の間だけ手伝いを頼んだ女子を二人連れて来たんだけど…」
「はじめまして相田美姫ですっ2年です!宜しくお願いします氷帝の皆さん!」
「美姫可愛いCーっ」
「えらいべっぴんさんやなぁ」
「へぇ〜…」
「可愛いなぁお前ー」
「可愛い可愛い」
「…ウス」
「えへ〜っありがとうございますぅ〜」
相田さんが出てきた瞬間氷帝の人達が反応した。
まぁそうだろうと思ったけど。
「…まぁ精々頑張ってくれ。…で?もう一人は?」
「あれ?蓮二、晴乃は?」
「…俺の後ろだ」
『ちょっ言わないでっていったじゃん!』
「晴乃…ちゃんと挨拶しないと怒るよ?」
『はい、お姉様』
なんか嫌な予感がしたから柳くんの後ろに隠れたのに…意味無かったこんちくしょー
『……………え〜…と…宜しくお願いします…』
「………で?」
『…………っ…(でって!でって何だよ!)………柳くん!!』
ガッ
「痛っ…腕を掴むな。…コイツは小波晴乃だ。人見知りが激しいが気にするな。そのうち慣れる」
「やたらなついてる様だが…柳の女か?」
「(相田はあっちにいるな…)…違う。ただの友人だ」
「えぇ!?さっきバスん中で付き合ってるって言ってたじゃないッスか!嘘だったんスか?晴乃先輩っ」
ガシッ
『…や、私に…言われても困る…柳くんがそう言って…るだけで…ちょっ揺らさないで赤也くんっ』
「何スかそれ!柳先輩がそう言ったら付き合って違うって言ったら違うんスか!?」
『うぷっ……言ってる意味がわからないよ……ってか揺らさないでってば』
何故か興奮気味の赤也くんが、私の肩を揺らして意味不明な事を言い始めた。
「…赤也、少し黙っててくれ。話がややこしくなる」
「…フン…なるほどな。…で、この女共はちゃんとマネージャーの仕事をしてくれるんだろうな?」
「(何がなるほどなんだ…)あぁ、小波は一度だけマネージャーを頼んだ事があるので大丈夫だ」
「美姫は初めてだからわからないけどね」
「晴乃先輩ぃいっ〜」
『わかったっもうわかったからっ…止めてっ…吐く!』
「オイ赤也、やりすぎだぞっ落ち着けって」
「ハッ…すんません!大丈夫ッスか?」
『……うぅっ…気分悪いよ…』
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