そして私は授業が終わってから早速柳くんに報告しに教室に急いだ。


『や、柳くん!聞いて!』

ドンッ

「!?………何だ急に…ビックリするだろ」


勢い余ってど突く感じになってしまったけど、それどころじゃないとそのまま話を続けた。


『あのねっとっ友達が!選択授業の時に丸井くんと喋ってっそれで!』

「……落ち着け。何が言いたいのかわからん」

『う、ういっす!………スー…ハー…』


深呼吸をしてからさっきの出来事をはなした。

実際ちゃんと説明出来てるか分からないくらい興奮してたから、あんまり落ち着けてない。

でもそれを大人しく相づちをうちながら聞いてくれる柳くん。


『でね、メアドも交換したし、授業中とか何か色々話したりしてね、とにかくそのっ女友達が出来たらしいの!』

「そうか、良かったな」

『………あれ?それだけなの?』


自分があれだけ女友達を作れと言ってた割には素っ気ないのね。


「出来たなら良いじゃないかそれで」

『…そ、そうだけど…もっとこう…わぁあって…明るくさぁ…』

「俺がそんな性格ではないのを知ってるだろう。何を期待してるんだ」

『期待…?………うーん……期待してたのかな』


でも………そっか…、私一番に柳くんに言いに来てまで何か期待してたのかな。
……………わかんないや。


『…………で、でもさ、友達なんだからさ、もっと祝福してくれてもよかったよなぁって思います』

「そうだな、良かったな」

『……それってちゃんとそう思ってる?………なんか…テンション下がっちゃった。柳くんのせいで』

「俺のせいか」

『そうだよ…』


何はともあれ、やっと女友達が出来た私ですが…腑に落ちないというかなんというか…
何だかなぁ…

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