ある日の就寝時、私は暇だったので二次元小説サイトめぐりをしていた。
『今日は…どれ読もうかなぁっと…』
何か読みたいジャンルがあるわけでもなく、夢小説を読もうかと色んなランキングやをさまよっていたら間違いで下にあったアスタリスクを押してしまった。するとアンケート画面になったのでとりあえず内容を読んでみる。
えっ〜と…何々？
1.もしアナタが本当にトリップ出来るとしたらどのマンガの世界に行きたいですか？
『なるほどね…トリップについてのアンケートか………ま、どうせ暇だし答えてみようかな』
私はとりあえず「テニスの王子様」と記入する。
2.ではその漫画で好きなキャラは？(複数可)
『うーん…最近は赤也かな…あ、でも柳とリョーマも好きかな』
2番は
「切原赤也、柳蓮二、越前リョーマ」
と記入。
3.もしアナタにジャンルをつけるなら何？
『ジャンル？…逆ハーとか嫌われとかああゆうのかな…』
うん、それなら私平凡主がいいかな。
あんまりテニス部と関わらない方向で。
見てるだけで十分だよ
関わったらろくな事無いよ絶対。だから3番は「平凡主」。
4.容姿は変えたいですか？
『変えるって…そりゃ美人な方が良いけど…もし行くとしたらそのままが良いかな』
4番「容姿変更なし」。
5番目は名前と生年月日記入欄。
最後に、｢今を捨てる覚悟」はありますか？
『…………な…なにそれ』
今を捨てる覚悟って…なんかそれって
本当にトリップするみたいじゃん
『まあ良いや、適当にはいって書いとこ』
そして、下にスクロールしていくと注意書きらしきものがある。
※あちらの世界では逆ハー補正はつきません。(ただし、気まぐれでついてしまう可能性も有ります)
そのかわり、その漫画の主なキャラとは必ず会う事になるでしょう。知り合いになれたからといって仲良くなれるかはアナタ次第です。それでも良いなら○ボタンを、嫌ならブラウザバックか×ボタンをおしましょう。
○ ×
『………』
な…なんか嫌な予感がする。
てか気まぐれって誰の気まぐれ？や、でも本当なわけないもんな…。
『……………って…てゆーか………なんかもっと他に説明とかさ、いろんな…質問欲しいよ……怖いんだけど』
いやいや、本当にするわけないんだけど万が一ってこともあるし。
だって覚悟って言われてもどんな覚悟すればいいの！？もしかしたら戻って来れないかもしれないよね！？いや、信じてないけど。もしもの事があったら困るし。
「……………うぅっ……………えぇい！押しちゃえ！！」
なんか頭んなかパニクって○押したよ私。
そして、次の画面には「ご協力ありがとうございました」の文字
な…なんだぁやっぱしないじゃんトリップ。ハァ…ビビって損した。
『もうっ疲れた！せっかく萌え探しの旅に行こうと思ってたのにテンション駄々下がりだよ…』
あーあ、もう寝よ。明日も学校だし。うーん…てか急に睡魔襲ってきたんだけど。何コレ。
『あー…眠い…なんでこんなに…眠い…んだろ…………ねむっ…』
ベッドに倒れ込み、そのまま気絶するように寝てしまった。
目が覚めたらどうなるとも知らずに…
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