日曜日になりました。
寝坊しました。
集合時間に5分遅刻です。なのでしっかりお姉様に叱られて朝から涙が止まりません。
『ひっく………うぇ……っ』
「泣いたって許さないよ。コートに着いたら晴乃もみんなと一緒に10周走ること。良いね?」
『…はぃ…うっく…』
「せ、先輩…」
隣で聞いてた赤也くんまで泣きそうだ。
『…ぅう…ごめんなさぁい…』
「お、俺に謝られても…。大丈夫!俺も仲間ッスよ!叩かれないだけマシです!頑張ってくださいっ!」
『ぐすっ……赤也くん…ありがとう!』
お互いに泣きながら抱き合う。
「コラコラー…何俺の前でイチャついてんのかなぁ?もっと苛められたいの?ん?」
「「ひいっ!!」」
「なぁ柳、…幸村の奴…いくらなんでも言い過ぎじゃないか?たった5分の遅刻ぐらい多目に見てやったって…」
「…あれはいつもの事だそうだ。………というより精市は小波を苛めるのが楽しくて堪らないんじゃないか?」
「なんだそれ、鬼畜以外の何者でもねぇぞ。厳しすぎるだろ」
「…大丈夫だ。まだ」
「オイ、まだってなんだまだって」
とにもかくにも、今日は青学との練習試合。
私は一人でマネージャーをやらなければなりません。
しかも立海だけじゃなく青学の世話までしろと…
無理だ、絶対一人でとか無理だよ。
『ぐすっ……柳くんも手伝ってよ…』
「…俺も試合するんだが」
「…合間でいいから手伝ってよ…ズズッ」
「…………わかった、だからもう泣き止め。鼻水出てるぞ」
19/112
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