「えっクラスに柳くん以外の友達が出来た!?」

『うん』

「すごーい!良かったねっ晴乃ちゃん!…ようやく友達を増やすすべを身に付けられたみたいだね…おばちゃん嬉しいわっ!」

『おばちゃんって…大げさだなぁ夕陽ちゃんってば』

「で、どうだった?」

『どうって?』

「だからっ柳くんの反応よ!こう…寂しそうだったとかさぁ」

『えー…いや、別にいつも通りってゆうか…冷たかったけど。むしろ私が寂しすぎて泣きそうだった』

「…………だめね…」

『ん?何が?』

「この二人救いようがない…もうほっとくしかないのかな…」

『何々?どーゆうこと??』



クラス内に女友達が出来てから、さっそく夕陽ちゃんに話をし行く。そしたら何故かがっかりされた。…私変なこと言ったっけ?



「まあいいか…。そんなことより、もうすぐ海原祭だね。うちのクラスは仁王くんとか丸井くんとかイケメン揃いだからさ、ホストクラブするんだって。そっちはなにするの?」

『海原祭…?……なにそれ何かのお祭り?』

「あー…晴乃ちゃんは転校生だったね、すっかり忘れてた。他の所で言う文化祭だよ」

『あぁ…なるほど』


そういえば、立海の文化祭って海原祭って言ったっけ。すっかり忘れてた。
夕陽ちゃんの説明によると、海原祭は、中、高、大の合同でするらしい。
さすが立海大附属なんて言うだけあって規模が大きい。相当な量の人が来るんだろうな。

そうか、文化祭か…もうそんな時期だったのね…。ウチのクラスはまだそんな話出てないよな…何するんだろう。


「出し物もそうだけど、劇とかパフォーマンスの方は、クラスでだったり個人でだったり部活でだったり、結構盛り上がるんだよ。去年はホールの席が満席で、外に漏れちゃう人とかいっぱいいてさぁ…その原因っていうのが、テニス部の劇目当てってのが多かったみたいで。今年もやるのかな、テニス部」

『へぇ…なんかすごいね』



テニス部で劇やったのか…どんなのだったのかな。気になる。
後で柳くんに聞いてみよ。



「ウチのクラス…女子が基本受付とか客寄せなんだけど、あの2人が居るせいでメイクとか衣装とか張り切ってるのが多くって…ちょっと周りについていけないんだよね、私」

『大変だね…頑張って』

「あー…人事だとおもってー」

『だって人事だもん』

「もーっ」







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