あれから数日後、イジメはじわじわとエスカレートし始めてきて自分ひとりじゃ手に負えなくなってきた。
さすがに吹っ切れたとはいえ、限度はある。
だからテニス部の人たちにもいつ気づかれてもおかしくない状況だ。


迷惑はかけないって決めたのに、これじゃあどうしようもない…。


今日なんか、トイレに入った瞬間いきなり上から水が降ってきてずぶ濡れになってしまった。
もう、待ちかまえてたのかよってなぐらい不意をつかれたので数秒呆けてしまった。


仕方なく新しく買った体操着を来て、そのまま授業を受けている私は教室内でかなり浮いている。
てゆーかコレ絶対柳くんにバレてると思う。



「小波」

『!…な、なんすか』

「まさかとは思うが、俺の勘が正しければお前は………いや、やはりまた後で聞く」

『う、うん…』



やべーっやっぱり気づいてるよ柳くん!
……休み時間になったら夕陽ちゃんの所に逃げようかな…。
うん、そうしよう。



キーンコーン…


「さっきの続きだが…もしかしてお前…ー」


『ごめんっちょっと夕陽ちゃんの所に行ってくる!その話はまた後で聞くから!じゃっ』


「お、おい」


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bkm

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