教室に着いてから、とりあえず机の周りを確認。

机は異常無し。

そして周りの反応はいつもと変わらない……けど、一部のグループからかなり鋭い目つきで睨まれた。
……上履き盗んだのはキミ達かえーコラ。
ムカつきついでに睨み返したら、焦って皆目を逸らした。
なんだよ…ああいう女子嫌い。ホントもう氏ねばいいのに。



「小波。一時限目は体育だ、そろそろ更衣室に行った方が良いんじゃないのか」

『あ、うん』



…まああの子らとは限らないか。
早く着替えに行かないと。



────────…



『……っな…!?』
「…どうしたの?小波さん」
「い、いや何でもないですっ」
「そう?」



更衣室に着いて、着替えようと体操着を入れていたバッグの中を見た瞬間、ビックリして思わず大声を出しそうになった。
隣のロッカーを使っている子に気づかれそうになったけど、とっさにごまかす(この子はグループの人たちじゃなかったみたいだ)。

…そして中の体操着は、ハサミで切ったようにバラバラになっていてもう着れる状態じゃなかった。


あーもう…くそ〜…昨日、明日もって来るのが面倒だからって置いてたのがいけなかった…ちゃんと今日持ってくるべきだった!



『…どうしよ…』



コレじゃあ授業は受けれない。
…見学…いや、でも見学とかつまんなすぎる。



『………サボるか』


うん、たまにはサボってみるのも良いかもしれない。
そうだ、どうせだし屋上で時間潰そ。



81/112
prevnext
bkm

「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -