「なんスか先輩…さっきから俺の顔ばっか見て。腹でも減ったんすか?」
『いやっ別に…』
しまった、あんまり見過ぎてたか。…気にしないてないよ、断じて気になってる訳じゃない。だから普通にしとかなきゃ普通に。
「これ食いたいんスか?…仕方ないっすね。じゃあ一個あげますよ、あーんして先輩」
『!?…いっ良いよ!いらないっ!!』
「何でっ食えばいいじゃないっすか!あーんってば」
『い…いらないって…ちょっちょっ無理やりはやめれっソースがつく!』
「小波。あーん?」
『えっなに?跡部?』
ぽいっ…
ぱくっ
『!…もぐ…もぐ…………柳くん。なに今の』
「たこ焼きだが?食べておいて分からないのか」
『いや、そういうんじゃなくて何故口の中に放り込んだんですかって…。………ってゆうか何コレ!照れるんですけど!逆ハーみたいなのなんかやだっ…マジで照れる!』
「なんだ急に」
「なんか反応がおかしいっすね。いつもの先輩なら平然としてるのに」
なんか急に恥ずかしくなって来て自分の膝に伏せてしまう。
今の自分かなり顔真っ赤だと思う。
だってなんかめっちゃ顔が熱い。
「さっきの…中原夕陽に何か吹き込まれたのか?」
『み、見てたのか。何で柳くんが夕陽ちゃんの事知ってるの。…べっ別にちょっと世間話しただけだから違うって』
「その人ってさっき先輩が言ってた友達ッスか?」
『うん…私の唯一の女友達。だから、違うの、ちょっと変な事言われたから気になってただけで…2人は別に関係ないから。本当に』
「………」
…うわぁ…柳くんがめっちゃ怪しんでる。そんなに見ないでくれ。私が何したっていうんだ。ちょっとだけ過剰に反応しただけでしょうが。
「…まあいい。それより、コレから6時まで何をするつもりなんだ。このまま小波の家に戻るのか?」
『なんで…せっかく外に出たんだからそんなすぐ戻らないよ。……そうだなぁまだ結構時間あるもんなぁ』
「じゃあとりあえずぶらっとします?その辺ぶらぶらしてればその内時間過ぎるッスよ」
『あー…うん、そうだね。じゃあその辺ぶらっとしよ』
「そうだ…後で本屋に寄りたいのだが」
『はいはい、そんじゃ本屋にも行こうか』
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