君のその手を | ナノ


▼ 意識に繋がれた糸が切れたとき

「今日から君たちはめでたく一人前の忍者になったわけだが…」
「カラス、寝んじゃねェーぞ」
「サスケにも言われた」

んぐ、とシカマルに声をかけられれば目を擦りイルカの話を聞こうとするがやはり眠いのかむむ…、と唸りだす。

「えー…、これからの君たちには里から任務が与えられるわけだが、今後はスリーマンセルの班を作り…、各班ごとに一人ずつ上忍の先生が付き、その先生の指導のもと任務をこなしていくことになる」

カラスは三人一組か、サスケと一緒にはなれなそうだと直感的に思った。内心ざわざわと心が唸る。しゃべれない人は嫌だな。

「班は力のバランスが均等になるようこっちで決めた」
「えー!!」

教室内はその言葉に更にざわつく、ああ声が耳にまとわりつく。いやいやいや、カラスは顔を青くし耳を塞ぐ。シカマルも気づかないないのは顔を隠しているからだ。その間にもどんどん読み上げられていく班の名前。

「―…じゃ、次7班。春野サクラ…うずまきナルト。それと…うちはサスケ」

更に顔を青ざめるカラス。やはりサスケとはなれなかった、これは危ない精神的に。カタカタ、身体が少しずつ震える、知らない人とは嫌だ、それだけは避けたい、お願いだから、

「8班、犬塚キバ、日向ヒナタ、油女シノ。9班、―…――…」

イルカの声が遠くなる感覚、これはヤバイ。カラスの二度めの直感、危ないと警告が頭に鳴り響く、サスケから離れたのがいけなかったのか、離れなければよかった。

遠退く意識に誰かの声が聞こえた

人が怖い私


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[ bunki ]



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