やー男って馬鹿
「それじゃあ、行きましょうか」
にこり。
「うん。名前さん、アリガトね。わざわざ送ってもらうなんて」
「当然の事よ。大事な友だもの」
「えへへ。
…それにしても、本当にありがとう。私を、雇ってくれるなんて。正直、あのままじゃいけないと思ってたんだよね。だから働き所が見つかって良かったよ」
「要らないと言ったのに、渡された給料はためて、休みの日になるたびに求人探してたものね」
「だって、学園にこんな怪しいものいたら駄目じゃん。お世話になっても、早く去らないとってずっと思ってたんだよ」
そう。
彼女、結構賢かったのよ。
あんだけちやほやされてて浮かれてると思えば、冷静に先の事考えてたの。
だから彼女に働くところを提供したの。
って言っても、わたしの実家だけれども。
これだったら彼女とおしゃべりできるし、万々歳じゃない?
「あなたと居れるなんて、嬉しいわ」
「私も!」
うふふ。と笑いあった。
(楽しいから良いけどね!)
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