語り合いましょう
や、やばい。



頭の中真っ白すぎるので考えたことが出来ない。

これはこう、なんてのかしらね。



例えば同属嫌悪ってあるじゃない。

同じような性質を持った人同士、自分の嫌いなところを見せ付けられてるみたいで嫌いになるっていう。

あれは同じような部分、重なり合う所があるからなにかしらの感情を持つのよね。

それが悪感情でも、好感情でも。

少しでも重なり合う所が無いと、人に対して感情は持てない。

だって、“興味が無い”んだから。

愛の反対は無関心、何てよく言うけど、つまりはそういうこと。

人は、自分と似てる部分を少しでも持ってる人としか友達になったりしないの。

だから、友達グループとかは全員共通項があるということで。

で、一目見てソレが分かるときもある。

“こいつと自分は似ている”と直感する事。



…って事を今実感した。

天女と目が合って、ぴきーん!ときた。

もう一発で分かった。

この人も、わたしと同じなんだ!と。




「攻めっ!」


「守り!…と見せかけて受け」


「う、わぁああ!!あ、あなた、あなたも一緒なんだね!」


「そう言う貴女も!ふふ」


「わぁ、わぁあ!嬉しいな!嬉しい!こっち来てから語り合える人が居なくて本当に寂しかったの!」


「わたしもよ。何しろわたしだけだからわたしが変で可笑しいと思ってたの」


「そんなこと無いよ!これは正常なヲトメ(腐)だったら当然の思考だよ」


「まぁ…。天女さんの居たところではそんなに進んでるのね。羨ましいわ」


「やんっ!天女さんなんて堅苦しい呼び方ヤメテ!!私は鴉羽渚だよ。名前でフレンドリーに呼んで!」


「渚さんね。はじめまして。わたし、名前というわ。好きに呼んで」


「っきゃー!名前さんかっくいいー!姉御とお呼びしても宜しいですか!?」


「いくらでもどうぞ?先輩」


「な、なんか名前さんに言われるとむずむずする…!」


「だって渚さんの方がわたしよりずっと詳しいでしょう?」


「私より大人っぽいんだもん…。
いいよ!この腐女子歴5年と日が浅い私が教えられることは全部教えるよ!」


「フジョシ…『腐』女子、ね。なかなか考えるじゃない…!」


「萌え、はわかる?」


「モエ…『萌え』、ね!
わたしはときめく、と呼んでたのだけれど」


「へぇ!確かにいいけど萌えのほうが言い易いし如実に表してるよ」


「確かに…、…」


「あはは!…!…?」









「ど、どういうことだ?」

「会話の意味がまったく分からん…」

「ってーいうか接点あったか?」

「すっごい仲良かったね…」

「こ、怖かった…」

「………………」



(あー楽しすぎるー)



[5/7]

[*前] | [次#]

「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -