「いさっくん先輩、もう駄目です。」

「え、なにが?ってここ忍たま長屋だよ!?」

「どうした伊作…な、なんでくのたまが居るんだ!?」

「もう少しです。もう少しで終わっちゃうのです。ちぎれるのです。」

「ごめん留さん。後で説明するから。
 …どうしたの、八代ちゃん。最初から最後まで、はぶかないで言ってごらん。」

「ゆーびきーりげーんまーん、うーそつーいたーらはーりせーんぼーんのぉーます。拳骨万回と針千本と指切りはしないのです。嫌です。だから誓い合うだけなのです。わたしはミキが大好きです。大豆くんよりも好きです。でも駄目です。このままじゃ駄目です。無くなります。千切れちゃいます。ミキが、ミキが。ミキの中にわたしがいなくなったら終わりなんです。だから、だから。いさっくん先輩、さよならです。お別れです。もう違います。最近息がしにくいのです。エラーは大量発生し続けます。視界が歪みます。途切れそうです。さようならを言いにきました。さようなら。いさっくん先輩。さようなら、さようなら、さようなら。」

「っっっ!八代ちゃん!!??ま、待って!!」

「おい伊作!そこ落とし穴…やっぱり落ちたか。ったく。
 
 ……つーか話がまったくわからん。」





「あ、あの美奈さん、僕と一緒にお団子屋さんいきませんか。美味しい店知ってるんです。」

「わぁホント?三木ヱ門君がいいなら一緒に行きたいなぁ。」

「!!有難うございますっ。今週の日曜日の午前十時に正門で待ち合わせしましょう。」



「エラーエラー、ただいまエラーが発生しました。回線情報が読み取れません。電波混乱中。システムオールワン。ただいまカウントダウンが始まっております。応答せよ。応答せよ。ご、よん、さん、にぃ、いち、……応答、せよ。…………ブツッ。

 いたっ。あれ、こんなとこ何時擦り剥いたんだろう。
 …んー、思い出せない。ま、いっか。
 保健室行こ。」




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