「暑い。」

「暑い。」

「溶ける…。」

「融解?アイス食べたい…。」

「なんだなんだこの暑さは。これって一種の暴力じゃねぇ?」

「まったくだ。地球はもう一度氷河期になれば良いのに。」

「ホントだな。」


「………」

「………」


「…風介、ノーザンやって。」

「…のーざん、いんぱくとー。」

「…あ、ちょっと涼しい…。」

「…うぉーたーべーる。」

「うぉぉ…。

…いいよなー、お前。すっしー技使えて。」

「…お前今、炎技禁じられてるんだったな。」

「そ。おかげさまで今プロミネンスは活動停止状態だ。」

「…ダイアモンドダストは優先的に練習できるぞ。寧ろやって下さいと頭まで下げられた。」

「…マジか。でもこの暑さだもんな。仕方ないか。」

「…打ち水効果期待されても…。なんというか、なんというか……。」

「……頑張れ。俺等の夏はお前等にかかってる。」

「……TP消費半端無いんだが…。」

「……じゃあ、あー、アイツ。なんだっけ、何か、苗字からして涼しいっていうか寒すぎるヤツ。」

「………吹雪士郎か?」

「………そうだ。ソイツだ。アイツ涼しい技使い放題じゃん。だから量産すればいいんじゃねぇ?」

「………それ、いいな。」

「………だろ?」



「君たち、だらけ過ぎじゃない?」

「………………誰だ?」

「………………知らね。」

「あれ酷くない?

ほら、僕練習から帰って来たばっかで暑いからその位置代わってよ。」

「じゃあ死ねよ。」

「蒸発して失せろ。」

「…厳しいな君たち。

ガゼル。次君の番だってさ。」

「……私と扇風機を引き離す奴は馬に蹴られて死んでしまえ。

晴矢、アトミックフレア。」

「止めて止めて本気で蹴らないであとバーンさりげなく馬扱いされてるよ!」

「馬を馬鹿にするな!」

「ええ本気で怒られた!」

「死ね屑野郎。」

「この雑草が。」

「…そんなこと言って、アイスいらないの?」

「よっしゃアイス!」

「早くそれを言え貴様。」

「君たちにはデレ期が無いの?」

「ガリガリくんうめぇー。生き返るわー。」

「さくさく。」

「無視は一番キツい虐めなんだけど知ってる?」

「あいどんとのうゆー。」

「晴矢。それだと"私はお前を知らない"になるぞ。ナイス。」

「…もういいようん。」










「暑いなー…」

「暑い…」

[ 2/21 ]

[*prev] [next#]


[しおりを挟む]



「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -