1
「暑い。」
「暑い。」
「溶ける…。」
「融解?アイス食べたい…。」
「なんだなんだこの暑さは。これって一種の暴力じゃねぇ?」
「まったくだ。地球はもう一度氷河期になれば良いのに。」
「ホントだな。」
「………」
「………」
「…風介、ノーザンやって。」
「…のーざん、いんぱくとー。」
「…あ、ちょっと涼しい…。」
「…うぉーたーべーる。」
「うぉぉ…。
…いいよなー、お前。すっしー技使えて。」
「…お前今、炎技禁じられてるんだったな。」
「そ。おかげさまで今プロミネンスは活動停止状態だ。」
「…ダイアモンドダストは優先的に練習できるぞ。寧ろやって下さいと頭まで下げられた。」
「…マジか。でもこの暑さだもんな。仕方ないか。」
「…打ち水効果期待されても…。なんというか、なんというか……。」
「……頑張れ。俺等の夏はお前等にかかってる。」
「……TP消費半端無いんだが…。」
「……じゃあ、あー、アイツ。なんだっけ、何か、苗字からして涼しいっていうか寒すぎるヤツ。」
「………吹雪士郎か?」
「………そうだ。ソイツだ。アイツ涼しい技使い放題じゃん。だから量産すればいいんじゃねぇ?」
「………それ、いいな。」
「………だろ?」
「君たち、だらけ過ぎじゃない?」
「………………誰だ?」
「………………知らね。」
「あれ酷くない?
ほら、僕練習から帰って来たばっかで暑いからその位置代わってよ。」
「じゃあ死ねよ。」
「蒸発して失せろ。」
「…厳しいな君たち。
ガゼル。次君の番だってさ。」
「……私と扇風機を引き離す奴は馬に蹴られて死んでしまえ。
晴矢、アトミックフレア。」
「止めて止めて本気で蹴らないであとバーンさりげなく馬扱いされてるよ!」
「馬を馬鹿にするな!」
「ええ本気で怒られた!」
「死ね屑野郎。」
「この雑草が。」
「…そんなこと言って、アイスいらないの?」
「よっしゃアイス!」
「早くそれを言え貴様。」
「君たちにはデレ期が無いの?」
「ガリガリくんうめぇー。生き返るわー。」
「さくさく。」
「無視は一番キツい虐めなんだけど知ってる?」
「あいどんとのうゆー。」
「晴矢。それだと"私はお前を知らない"になるぞ。ナイス。」
「…もういいようん。」
「暑いなー…」
「暑い…」
[ 2/21 ][*prev] [next#]
[しおりを挟む]