「もうやだカオスとかもうやだふざけるな」


言わずと知れた布団虫、その名はガゼル。


「おーい、ガゼルー?」


「うるさい黙れ半熟頭。」


いや半熟頭って何だ。

突っ込みたいがスルー。


「勝手にカオスからの宣戦状出したのは謝るって。」


「あり得ない。本当あり得ない。ここまで馬鹿だとは思わなかった。糞。屑。チューリップかぶれ。」


ボロクソに言われるバーン。


「い、いいじゃねぇか。お前もリベンジしたいんだろ?」


「それとこれとは別だ。私はしっかり心の準備をしてから行くつもりだったのに。馬鹿。阿呆。零細胞。」


単も無いのか…。


「う……。で、でももう始まる時間だぜ?いい加減出ないと不戦敗になるから早くしろって。」


布団虫が静かになった。


そして、中からガゼルが出てきて、何事も無かったかのように立つ。


「何してるんだ。行くぞ。」


さっきまで布団虫だったのにこの変わりよう。

おいおいである。

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