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ウエスタンガールが多い道だなー。
私、ウエスタンガール好きなんだよ。可愛いよね。
ちらほらと戦っているところを見かけるけれど、あれはポニータたんじゃないか。初代懐かしいよ。可愛いなあポニータ。ギャロットさんは凛々しいし。だが私はガーディ派でしたとも。強いし。凛々しいし。
『ケイ、雨が降る気配がするよ』
「お?あ、本当だ。傘出さなきゃ傘傘」
一城に言われ空を見上げると、どんよりとした雲が空を覆い始めていた。
手探りでバッグの中を漁り、さっき買ったばかりの傘を取り出す。
パン、と傘が開く渇いた音が響く。
『ベタベタするのはいやなのでー、僕寝ますー』
雨の気配を察したしーくんはさっさとボールに引っ込んでしまった。こういう時の行動は素早いなしーくん。
「お、降ってきた降ってきた」
ぽつり、ぽつりと少しだけ肌が濡れる感覚がする。
傘をさすと、雨はどんどん強くなってきて、ボツボツと上で音をたてていた。こりゃ傘買っといて正解だった。ずぶ濡れとか嫌すぎる。
『Fooooooo!なんかテンション上がってきた!!』
「どうしたの一城キャラ違うんだけど!?」
隣で一城にーやんがはしゃぎまくってた。子供かお前は。やけにテンション高いし動作が素早い。そうか、これがすいすいか…。
『いやあ今なら何でもできる気がするね嘘だけど!』
「嘘かよ」
『ところで今日パンツ何柄?』
「柄!?色じゃないの!?柄限定なの!?白の無地に決まってんだろバーロー!」
『ところで生理いつ?』
「お下品だなにーやん!!女子にそのネタを聞くな馬鹿野郎!」
『月に一回しか聞かないから大丈夫』
「十分すぎるだろうがボケ!」
な、なんなんだ、どうしたんだ。
ぐいぐい押してくるぞ今日。いつもはサラッと(無理矢理)会話に捩じ込んでくるのにフルオープンとか。
いや私下ネタ嫌いじゃないが、やっぱり自重というものは大切だろ。私はネット上かそういうのOKな友人とだけしか喋らんぞ。勿論人がいないとこで。
『いやだって俺さ、これまで周り年下ばっかでそういうの通じない相手ばっかだったもん。俺だって下ネタ話したい。盛り上がりたい』
「健全だが不健全な話だなあ…」
お兄さんポジションも大変だということですね。
「しーくんは…駄目だ。うん駄目だ」
『しーくんは無理。そういうの興味ないと思う。若者ながら不健康過ぎる思考回路の持ち主だよ彼は』
「確かに」
しーくんの頭にはお菓子とか甘いものたくさんつまってそう。
『だから俺にはケイしかいないというわけだ』
「あー…うん、たまにね。たまになら付き合うよ」
しーくんが寝てる時とかね。変なこと覚えてもらっちゃ困る。
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