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「えーっと、とりあえず自己紹介しよっか。まず私はケイ。しがないトレーナーやってます」
『俺はブイゼルの一城です。しがないポケモンやってます』
『…椎ですー』
一城パクんな。あとしーくん簡潔すぎるよもっと装飾つけて!
転校生で「〇〇です」って一言だけ言って、クラスの人から愛想ないなコイツって目で見られるぞ。
「私は芽衣だよ。ジムバッチ集めながら旅してます!」
あら良い笑顔。こんな感じの笑顔で自己紹介されたらクラスの男子はメロメロねってぐらい。
『…紅蓮だ』
前言撤回。愛想ないやつ他にもいた。
リザードの紅蓮くんかー。リザードって珍しいな。初代御三家とか、この地方にはいないんじゃないか?少なくともこれまでのパターンだったらいなかったはず。
『氷河だ。よろしくしてあげてもいいよ』
わあ上から目線ー。
てか知らないポケモンだ。青いしペンギンみたい。
『ボクは昴だよ』
ツンっとしたイーブイの昴くん。
このタイプはツンデレだな。間違いない。私の経験がそう言ってる。
『と、藤、です…』
消えそうな声で言うモンジャラの藤くん。
もっと自信もってもいいのよ、って声をかけたくなるな。
以上4名が芽衣ちゃんのポケモンらしい。
個性溢れる面子だなー。芽衣ちゃんめっちゃ愛されてるし。私すぐ気疲れしそう。
全体的に初期のポケモン多いなぁ。私にもわかるポケモンが多くて助かるけど、この地方はそんなのも初期ポケモンがいるのだろーか。
「芽衣ちゃん、ちょっと二人きりでお話できないかな?」
「いいよ?」
?を頭に浮かべたものの、すぐに承諾してくれた芽衣ちゃん。
「じゃあ皆、私ケイちゃんとお喋りしてくるね!」
『はあ?ちょっと…』
「行こ!ケイちゃん!」
芽衣ちゃんのポケモンを華麗にスルーし、私の手を掴んで駆け出していく芽衣ちゃん。
ちょ、待って私走るの好きくない…。
とりあえず一城に宜しく!という目線を向けたら、任せとき!てな視線を貰った。
本当に大丈夫か?
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