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ハクタイの森なう。
ソノオタウンをさっさと去っていった私達は、現在ハクタイシティというところに行くためにハクタイの森を通過しないと行けないそうなので、ハクタイの森を歩いている。
ハクタイを目指しているのは、そこでの方が物資が揃うからだそうで。一城さん情報。
それにしても、あらためて見ると大きいなー、この森。きっとゲームだともっと道とかがスマートなんだろうな。
さっきからちらほらと野生のポケモンや、トレーナー達が勝負を仕掛けてきたりと、なかなかこの森も繁盛してるようです。
その度に楽勝とまでは行かないが、苦戦することも無く順調に勝っている私たち。
指示出してる私なんてオマケみたいなもんで、実際にすごいのは一城にーやんである。
少し慣れてきたものの、実際にポケモンに指示を出して戦わせるのは難しい。当たり前だがゲームと全然違う。
どうやら比較的旅の初心者がいるような序盤らへんで、出てくるポケモンはノーマル、草、虫などなど、水タイプにとって、相性が今一つだったり等倍のポケモンが割りと多い。
それらのポケモンたちと戦って、序盤によくお世話になるポケセンに通う回数がとてーも少ないのがうちの一城くんである。なにそれすてき。
「一城はここら辺じゃ強い方なんだねー。私、正直感嘆しかけてるよ」
『うん?
まぁ、俺はここら辺ではまぁ強い部類に入ると思うよ。凄いだろー』
にこ、と笑っておどける一城。(原型)
…擬人化したら格好良いお兄さん擬人化したら格好良いお兄さん。可愛いとかそう、幻想。可愛いのは原型だから可愛いのは原型だから。
ひっ、ひっ、ふー。
…よし、冷静になった。
「凄いっすね兄貴!」
なってなかった。
『何キャラだそれ?
ここらじゃ、小さいポケモンの面倒見てたの俺だったからね。色々してるうちに、自然とレベルが上がっていったんだよ』
だから兄貴キャラなのか…。私も、面倒見られる側なんだうろなぁ…。
うーん、なら変態属性はいずこからきたのか…。
『どうかした?』
「いえ別に何でもありません。
それにしても、一城は戦闘あんまり長引かせないよね。一城って、スピード派?」
さくっと話題換えでのごまかしごまかし。
先手話題換えはテンプレ。
一城はなんで変態なのか?なんて考えてないのよ。
『あーやしー。まぁ、いいけど。
俺の種族は基本的にすばやさが高いのが特徴だから、一気にぱぱっとやる方が得意なの。ちなみに俺の特性はすいすい。雨のときはすばやさが倍になる。だよ』
一城だけに?
すいすい、か。元々すばやさが高くて、さらに高くなったら恐ろしいスピードになるんだろうな…。何族くらいかな。すいすいしたらスターミーも抜けるぐらいになるんだろうな。
「ということはさ。ブイゼルって、もしかして防御低い種族?」
『………………』
当たりか。
「すばやさが高い=攻撃を避けれる=身軽=その分防御低い。って、結構常識だよねぇ…」
固い、強い、おそい!も然り。
一長一短があるからこそ、勝負って楽しいもんだし。ショウガナイヨ。速くて堅いって。
しかし一城のこの様子を見る限り、防御大分低めなんだろなぁ…。
言うなら、ダンボール、いや、アイツは意外と丈夫だ。紙、
「障子紙、かな」
『…それは酷すぎる!!』
口に出してしまった。
でも、言い得て妙だと思う。
あーあ、新しいポケモンをまとめた資料が欲しい。大体は推測もできるけど数値も知っておきたいし。まあ、数値だけではかれるもんではないだろうけどね、ポケモンバトルって。
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