愛されたい女主(トリップ)
2012/05/28 01:03

愛を求めて三千里な少女。



あたしは確かに愛されていたけれど、それは常に一番ではなかった。
C組の篠原くんはよくあたしに飴をくれるけど、一番に傍にいるのはあの子。
同じクラスの北条くんはあたしの頭を撫でてくれるけど、呆れながらも一番穏やかな顔で微笑むのはあの年上の女の人の前。
二つ上の杵島先輩は見かけるたびに声をかけてくれるけれど、大事に世話をやかれているのは先輩の幼馴染みの人。

「君は愛されているけれど、その中のどれ一つとして本物を持ってないんだよ」

ある日夢に出てきた神様が、そういって、あたしは頭から霧がひいたようにさっぱりとした。

あたしのこれは真実の愛じゃなかったんだ!

なら、あたしはあたしを一等愛してくれる人を。
あたしが一番じゃないのなら、一番になってくれる人を。
本物の愛を探しに、いかなければ!



愛された少女は、一等の愛をくれる人を探しに。
その、屈折した愛されたい、むしろ愛されなければならない、という使命感に似たものを背負って、神様に乞い願う。

それを後ろからにやにや見ている、神様が一人。





生来の可愛さと人なつっこさで周りから可愛がられている少女。
そんな少女が色んな世界な行って愛されようとするも、その世界の人々に怪しまれたり傍観主の格好の標的にされたりで、死に戻りしては神様にお願いしてのループを繰り返す。
タイトルはデスルーラとかでどうだろう。

少女は決して諦めたりなんかしない。
なまじ周りで見てきた"愛"が素敵だったからこそ、自分もそんな風になりたい、という乙女らしい思考で動いているだけで。
それが、他の人から見れば"愛されを狙ってる"子にしか見えないという。
不憫といえば不憫だけど、本人は気づかない。
誰かに指摘されば気づくのだろうけど、教えてくれる誰かも寄ってこないという悪循環。

トリップするところは、落乱とかテニプリとかバサラとか色々。

その内、いつまでたっても諦めない少女に神様が呆れて、普段の事務的会話じゃないことで少女に話しかけてみたり。
そっから始まる神ルートとかどうだろう。
人間を暇潰しの道具としか考えてない神様とのラブロマンス(笑)とか胸熱。しかし誰得俺得。





ちなみにこのサイトのトリップに関わってる神様的な存在は一人だけだったりする。
考えるのめんどいので統一、ということではないよ多分。







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