みにまむっ!4

一瞬超ビビったし、あたしとお姉ちゃんなんか部外者だったけど
真ちゃんが事情を説明すると監督は案外すんなり受け入れてくれた。

てか、監督さん順応力高くないっすか?

「で、小さくなったのが高尾と宮地か」
『そうみたいです...』
「これは翌日には戻るのか?」
『数時間後とは書いてありますけど...高尾結構飲んでましたから...』
「とりあえず二人は置いといて、緑間は部活に行け」
「はい」
「三年も暇なら体を動かしていくといい」
「はい!」
「ではあとは任せてもいいか?」
『あ、はい』

どうしよう、監督さんいい人だ。

『とりあえず高尾ー?』
「...すぅ」
『寝やがった!』
「あ、和くんも?」
『も?って...宮地さんも?』
「うん....そうだ!」

お姉ちゃんの目が輝いている....
こういう時は嫌なことしかないわけで...

「お家に連れて帰ろうよ!」
『だめです』

ほら、言うと思った。

「なんでー!こんなに可愛いのに!」
『二人の家の人心配するし、数時間後には戻るって書いてあるよ?』
「じゃあ戻るまでお家に居させるー!」
『だめです。どうせお姉ちゃん...洋服作りたいんでしょう?』
「...ばれた」
『もう二人は人形じゃないんだよ?』
「でも!」

お姉ちゃんは少し涙目であたしを見てくる。
ねぇ、それ弱いって知ってるよね?!

はぁ....もう仕方ない。

『戻るまでだからね?』
「わーい!冬華ちゃんだーいすき!」

こうして高尾と宮地さんは戻るまであたしたちの家でお世話することになった。

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