看病? [ 16/16 ]

とりあえず彼の状態を確認しないと...
家の中に入って、登りなれた階段をあがる。

ドアを数回控えめにノックして返事を待つ。
返事はないからやはり寝ているのだろう。

『清志くーん...?』

部屋に入ると、寝ている彼の姿。

『おじゃまします!』

おデコに手を当てるとそこまで熱くないので、高熱ではないようだ。
一安心...。

「ん...」
『あ、起こしちゃった?』
「....春華?」
『はーい』

なんか眠そう。きっと寝ぼけているんだろうな。

『お見舞いきたよ』
「ん、さんきゅ」

熱?熱のせいだよね!?
清志くんがふわって笑った!すごくかわいい!

『どうする?プリン今食べる?』
「まだいい...」
『じゃあ寝よ。おやすみしましょ。一緒に添い寝してあげようか?』

いつもなら「はぁ!?」とか返ってくるけど....

「ん」

...ん?!
どうやらやはり寝ぼけてらっしゃるようだ。

ぼーっとしてたら腕引っ張られてベッドにダイブしてしまった。

『ちょ、清志くん!?私まだ制服...!』

さすがに制服がしわしわなるのは嫌だなって思ってたのに

「すぅ...」

彼はすやすやと寝てしまった。

『もう....』

なんかもうどうでもよくなった。
私も寝てしまおう。おやすみ、清志くん。

目を覚ました彼が驚きまくるまであと数時間。

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