文化祭6 [ 9/16 ]

『きゃぁぁぁぁ!冬華ちゃん似合ってる!さすが!かわいい!』
「お姉ちゃんのバカ...」
「さすが春華さん!冬華ちゃんまじかわいいいいいいいい!」

着替えから戻ってきた妹ちゃんが本当に可愛すぎて、携帯のカメラの連写が止まらない、どうしよう。

「そろそろ始まるぞ」

大坪くんの号令?でみんなスタンバイ。
隣にいる清志くんをちらっと見上げると目があった。

『かっこいいね清志くん』
「どーも」

"ただいまより秀徳高校文化祭2日目を開催します"

放送部のアナウンスで一般のお客さんが校門から入ってくる。
昨日より多い気がするのはきっと気のせいだ。

そしてお昼頃になるとバスケ部にもたくさんお客さんがやってきた。

「かわいいね、何年生なの?」
『3年です』
「まじで?俺らと同い年じゃん」
『へーそうなんですか!』
「この後さ、暇?」
『暇じゃないんですよー』
「じゃあさ連絡先教えてよ」
『私の?』
「もちろん!あ、これに連絡してくれればいいからさ」
『あ、ありがとうございます...』
「じゃ、また!」
『ありがとうございました、ご主人様?』
「かわいいっ」

....どうしましょう。連絡先もらっちゃった。
とりあえずポケットに入れて...ってこれ何枚目だろう。

朝からいっぱいもらいました、男の人の連絡先。
友達いっぱい増えるなー嬉しいな。

「宮地と前園...姉は抜けていいぞー」って木村くんが教えてくれた。
清志くんも休憩なんだ。なんか今少し気まずいんだよね。

「春華」
『なに...ってえ?』

名前を呼ばれて振り返ったら、清志くんに腕をひかれて

『ど、どこにいくの?』
「いーから、ついてこい」

どこかに連れていかれました。

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