バレンタイン!!! [ 13/16 ]

そしてついにバレンタイン当日。

もちろん友チョコとバスケ部のスタメンの方たちにだけど義理チョコ作ってます。
清志くんのは毎年?愛のこもりまくった本気の本命チョコ作りました。

『はい、これ!3年間お疲れ様って意味も込めて義理チョコー』
「おぉー」
「いつもすまないな」
『いえいえー』

大坪くんと木村くんにあげると好評でした。うん、うれしい。
それに大坪くんは家庭的だからお返しが手作りなのですよ、あれは美味だ。

『和くん、真ちゃん』
「はい?」
「その呼び方どうにかなりまs『義理チョコどーぞっ!』...ありがとうございます」
「あざーす!」
『あ、和くんやい』
「なんでしょ姉さん」
『妹からこれ(チョコ)は貰ったかい?』
「あー義理チョコをw」
『なんだって!?』

冬華ちゃん、渡せてないのか....
上手くいってたのになー。

『ま、頑張りたまえよ』
「はいっ!」

バスケ部面々とバイバイして外に出れば、もう真っ暗。

「遅い」
『おまたせしましたー!帰りましょ、清志くん』
「そうですねー」

手袋してる手を差し出せば、握り返してくれる。
あぁ、やっぱりやさしくていい人。

『清志くん』
「ん?」
『チョコあげる』
「さんきゅ」
『どういたしまして』

紙袋を渡すと、立ち止まる彼。

『清志くん?』
「今日さ、家来ねぇ?」
『えーっと、それは』
「泊まってけ」
『もちろん、喜んで』

微笑むと少しだけ真っ赤な顔で髪をぐしゃぁーってされる。

『ハッピーバレンタイン♪清志くん』

素手と素手で手をつなぎたいな、でも手袋がもどかしい。
なんて思ってたら

「邪魔」

って清志くんが私の右手の手袋を奪って、手を握る。

『手、冷たいよ』
「誰かさん待ってました」
『ごめんなさいー』
「これで許す」

ちゅっとリップ音を鳴らして離れていく彼。
私の顔はゆでだこ。

「真っ赤」
『うううううるさいな!』
「ほら行くぞ」
『はい』

空はきれいな星がたくさん輝いてた。

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