05

どれくらい時が経っただろうか。
気が付けば、みんなびしょ濡れだった。

真「もうみんなびしょびしょだよー」
鈴「服がはりついて気持ち悪いです...」
凛「最悪だ」
那「帰ったら速攻でお風呂入らないとね...」
鈴「というか今何時くらいなんでしょうね」

鈴の一言で皆の顔が一気に青ざめた。

爽「ちょ、鈴、今、それ言うか!?」
真「わわわ、すっかり忘れてたよ」
凛「け、携帯っ!」

砂浜に置いていた荷物の中の携帯を急いで凛は確認しに走った。

那「ど、どうだったー?」
凛「や、やばい....9時過ぎてる!」

凛の言葉に絶望を覚えた四人。

緑「...何してるのだよ」
真「ごごごごめんなさ...って真ちゃん!」
鈴「緑間くん?!」
爽「うぉ!緑間じゃん」

四人が海の中で立ち尽くしていると、砂浜を歩いていた緑間に声をかけられた。
緑間の手の中にはたくさんの貝殻。

真「それ明日のラッキーアイテム?」
緑「そうなのだよ」
那「あ、そうだ。宿って今どんな状況?」
緑「...青峰と赤司はともかく黒子が珍しく怒っていた」
爽「げ」
緑「あと黄瀬がうるさい」
鈴「涼太くん...」
緑「あと火神と紫原はまだ何か食っていたのだよ」
那「安定ですね」
真「青くんは怒ってらっしゃると...」
緑「まぁいつものことだから大丈夫とは思うのだよ。とりあえず早く帰った方がいい」
真「お願い真ちゃん!一緒に帰ろ?」
緑「...仕方ないのだよ。真琴」
真「へ?」
緑「着ていろ」
真「真ちゃんっ!」
爽「仲いいなお前ら」
鈴「さすが双子ですね」
凛「とりあえず...帰ろうか」
那「気は進まないけどね...」

宿までは歩いてすぐ。みんなびしょ濡れのまま歩いて帰った。

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