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"すいません、今日遅れます。"

真面目な彼は、せめて自分の生活費くらいは出したいそうで、
よく学校終わりにバイトをしている。
今日もシフトが入ってるそうで連絡をしてくれた。

彼氏は養えるくらい稼いでるのに...
こういうことを遠まわしで伝えたら、嫌ですって即答された。
本当真面目な彼氏さんだ。

私も今日は打合せで遅くなりそうだったから連絡した。

『あとちょっとで終わります...っと』
「なになに〜?彼氏?」
『中原さん!お疲れ様です!』
「おつかれちゃん。まさか双花ちゃんに彼氏いるとはね〜」
『それが5年前くらいからいるんですよ〜』
「長っ!」
『えへへ...』
「じゃあ早く帰らなきゃね」
『い、いえいえ!仕事優先してくださいって言われてるんで!』
「いいよいいよー!もう今日はほとんど終わったし帰りな?」
『...ありがとうございます』

ビルを出ると、見慣れた顔の彼が立っていた。

「お疲れ様です」
『お疲れ様。ごめんね、いつから待ってた?』
「今さっき来ました」
『お姉さまがコーヒー奢ったげる』
「や、悪いd『じゃあ今日の夕飯は赤葦くん一人で作ってね?』...いただきます」
『素直でよろしい』

さて、愛の巣(笑)へ帰りましょう。


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