12 今日は大学もバイトもお休みでまさに休日!! なんと偶然なのか彼の策略なのか、彼もお休み。 「双花さん」 『はい?』 「デート、しましょうか」 『....はい!!!』 こうして、彼と私は突然のデートに行くことになりました。 彼が運転する車に揺られること数十分。 着いたのは最近オープンした結構大きなショッピングモール。 『ほぇぇぇ...』 「双花、ずっとテレビ見て来たいって言ってたから」 『ありがとう....!』 本当にいい彼氏、赤葦京治さん。 「はい」 『はい?』 「手、繋ごうか」 『う、うん!』 手を出されたので、恐る恐る手を出してみると その手を勢いよくつかまれて、そのまま中へ。 「どこ行きたい?」 『いきなり言われてもな...』 「時間あるし、色々回ろうか」 『うん!』 可愛い服を見たり、美味しいクレープ食べたり、家具を見たり.... 2人で色んなところに行った。 「双花」 『ん?...あ!』 「似合ってる、貸して」 『へ?』 可愛いなーって思った帽子を被ってたら、いきなり写真撮られて おどおどしていると、彼はその帽子をもってレジに行ってしまった。 「はい」 『え、悪いよ!』 「だーめ。俺がしたいの。ね?」 『...う』 「はい、行くよ」 本当に出来る男は違うんだなって、高校の時のあの騒がしい坊主君を思い出した。 [*前] | [次#] ページ: |