09


朝ご飯も無事できたし、そろそろ彼を起こさないといけない時間になった。

『京治くん、起きて』
「ん...」
『そろそろ支度しないと講義遅れちゃうよ?』
「....」
『おーきーてー!』

何度か体をゆすってみたけれど、私と彼の身長差もあるのか
それとも男女の力の差なんだろうか、全く揺れない、動かない。

「双花ー」
『何ー?早く起きてよー』
「...好き」
『へ?』

数秒間、沈黙。
そのあとまた彼の寝息が静かな空間に聞こえ出した。








この後私は大音量で音楽を流し、彼を叩きおこして
ギリギリ講義の時間に間に合いました。


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