08


翌日目覚めると、なぜか京治くんと同じ布団で寝ていた。
服は着てる、うん大丈夫。

「襲われたと思ってた?」
『ひゃあ!?』

声が聞こえて、服の中に手が侵入してきた。
すかさず腕を叩くと、すぐに出て行った。よかった。

「おはよ、双花」
『お、おはよう京治くん...』
「今何時?」
『...携帯取りたいから離れて?』
「それはやだ」

抱きしめられていて、私は今彼の胸板とお話している。
そういえばこの枕固い...固い!?

『ごごごごごめんなさい、重かったよね!!!』
「大丈夫だよ、俺がしたかったんだし」
『でも』
「元バレー部の腕力なめないでもらいたいな」
『あ、はい...』
「で、今何時?」

今度は体を起こすことができたので彼の部屋にあった時計を確認する。

『えーっと8時』
「双花は今日講義は?」
『3限目』
「俺も」
『じゃあまだ時間あるね』
「そうだね」

布団からでて、とりあえず朝食を作ろう。
そう思ったんだけど....

『あ、こら!』
「ご飯できたら起こして...」

彼は布団をもう一度かぶって寝てしまった。
溜息をつきながら私は眠りを妨げないように扉を静かに閉じた。



((誰かさんの寝顔が可愛くて寝れなかった))


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